科学の世界 2
この消えつつある境界の向こう側で、科学技術者たちはかつてないほど基礎研究に関心を示しています。
人々は、会社に雇われて働く際に、人間性や社会正義の要求に完全に応えるべきであるだけでなく、「真理の無私の追求」が実際に続けられるような条件に関して、いくらか関心を持つべきです。
精神と思想の独立性、批評と質問を発する自由といった、大学での科学に特有の倫理上の特性は、実は技術的研究開発が実際的基礎を置いている知識体系の基礎でもあります。
より広く、より長期的な社会の需要に対する関心は、企業や国に対するより便宜的な忠誠心とは相入れないような、それ自身に価値がある知識と真理に対する個人的責任感へと変容していくのかもしれません。
ここでこの種の問題を詳しく論じるのは不適切でしょう。
倫理的ジレンマといったものは、全ての場合に、全ての人に当てはまるような包括的原理に照らしてしかるべく解決できるというものでもありません。
誰にもせよ、佃人個人が良心の声に対して与え得る答えは、育ち方、文化的ないし宗教的信条、心理的、情緒的気質などの個人的要素によって決まるのです。